映画『阿弥陀堂だより』の主な撮影場所となった飯山市福島瑞穂の山腹斜面には棚田地帯があります。住民の高齢化や過疎化で、ひと頃は耕作放棄地が増えましたが、最近になって地元の人びとや外来のヴォランティアの努力で水田の面積が回復してきました。
▲晩秋の福島瑞穂の棚田地帯 水田の縁や畔は石垣で支えられている。柿の実が晩秋の陽射しを受けて輝いている。
近隣小学校の児童が耕作する棚田▲
▲千曲川と飯山盆地を見おろす谷間に棚田地帯がある ▲初秋の陽射しを浴びる棚田の稲 ▲棚田にのぼる農道は急勾配だ ▲中腹まで階段状に田圃が並んでいる ▲晩秋の陽射しを浴びる石仏 やがて傾斜地の土壌保全や景観の文化的価値などの観点から棚田の修復・復元が課題として意識されるようになりました。映画『阿弥陀堂だより』でロケ地となった飯山市山間にある「日本の原風景」の美しさや文化的な価値への関心の高まりが追い風となったのかもしれません。 |
◆棚田の復元への道◆ 『農山漁村ナビ』の飯山市瑞穂の棚田景観復元についての記事によると、福島瑞穂の山腹斜面での水田開拓が始まったのは1661年だそうです。飯山藩の許可を得て、棚田での稲作農業への道が切り開かれたのです。
そう考えた理由は以下のとおりです。
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