◆北国街道 ほんまち町屋館◆

  江戸寺時代、1742年の大洪水で流失するまで、この場所には本陣問屋場がありました。その後、本陣問屋場と脇本陣は市町に移して再建されました。
  ほんまち町屋館の主屋は、大正期に建てられた味噌・醤油醸造業の清水屋の店舗です。通りに面した側には腰壁と大きなガラス窓と洒落た格子が設えられていて、当時の先端的なデザインだったようです。

  清水屋の敷地内には醸造や貯蔵・保管用の土蔵がいくつもあったそうです。この主屋の隣に修景門を新築し、本町通りからその下をくぐって奥に入るようになっています。
  主屋の奥には、往時の味噌・醤油醸造ぐらのイメージを再現するために新築した白壁の蔵があります。主屋と蔵との間には中庭【写真左】があって、くつろぎの空間となっています。
  主屋と蔵を結ぶ棟には、往時の味噌・醤油の醸造に使った大きな木製樽【写真下】などが保存されています。

  さて北国街道小諸宿の本町の街並み景観の保存運動が進むと、この地に清水屋の店舗家屋を活用して運動の拠点としようということになって、町屋館が設立されました。
  町屋館のなかの様子は下の写真のとおりです。入口から見て右手には雛壇が置かれていて、訪れたのが5月だったせいか、端午の節句向けの武者人形や鎧兜、金時さんの人形などが飾られていました。
  館内の右側には、観光・街歩き案内用の資料やパンフレットなどが置かれています。