【写真左】宝光院。 【写真右】三社稲荷社。
これらを見ると、春宮と慈雲寺は一体化した神域・寺領をなしていたのではないかと思われる。
今では、石段から慈雲寺の山門までの参道を国道が横切っている
今では、慈雲寺の境内とその下の参道は、和田峠に向かう国道によって分断されてしまっています。慈雲寺そのものの境内と石段参道やその脇の樹林――数多くの社殿・祠、滝などを含む一帯――は分離されています。ですが、もともとは一体のものです。
春宮に参詣した人びとの多くが、この参道を上り下りして慈雲寺に訪れたことでしょう。江戸時代には、参道脇には小屋建ての茶屋とか土産物屋などが並んでいたかもしれません。それが下の諏訪宿の景観の一部をなしていたのではないでしょうか。
手前が蚕玉神社で、奥が道了大菩薩 |
不動明王を祀るお堂 |