スカイラインコースから西を展望すると、雄大な妙高連峰。その奥(左)には高妻山。
連なる山並みの手前に見えるのは、飯山市。谷間の中央を千曲川が悠然と流れる。
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妙高から目を右に転ずると、鉛色を帯びた蒼い弧(丸みを帯びた水平線)が広がる。 スキーヤー、ボーダーの頭越しに見えるのは、日本海。向かいの山並みの麓は新潟県。 |
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晴れた日には、山頂部から数キロメートル、日本海を見ながら滑降することになる。
海面の雲が晴れると、海のなかに小さな雪山が見えることがある。それが佐渡島だ!(2009年2月撮影)。 |
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視界をさらに右に向けると、海は終わり、ふたたび山岳風景となる。三国山脈や越後山脈が見渡せる。
峻嶺の右手前に広がるなだらかな斜面は苗場山。麓には秋山郷がある。 |
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コースの端に止まって森を眺める。ブナとダケカンバの原生林が広がる。
積雪は4メートル以上で、雪原の下には、樹齢40年未満で高さ4メートル以下のブナの「幼木」が広がっている。林道伝いに夏にここに来ると、そんなブナの若木が密生していて(密林!)、深い葉緑におおわれ、地面は見えない。
春に積雪量が減ってくると、雪の重みに耐えてたわんでいた木々が鞭のようにしないながら、立ち上がってくる。見事な光景だ。
雪深い高山では、ブナの成長は遅い。目の前のブナは、樹齢100年をゆうに超えていると思われる。
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ブナやダケカンバは急斜面にどっしり根を張り、幹を伸ばし、枝を広げている。ここでは、4メートル以上も積もった雪が、ブナの幹や根を守る保温効果をおよぼしている。
豪雪は生き物を圧迫するだけではなく、豊かな恵みを与える。 |
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春の気配が兆してきた雪原に残る獣の足跡。野ウサギがゆっくりと歩いた跡だろう。
ウサギが飛び跳ねると、前足は2本そろえて1つの凹みになり、後ろ足2本は広がって離れた2つの凹みになる。
その向こうには野鳥の足跡が残っている。 |
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