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雪の山岳を眺望する


  山岳や高原に囲まれた長野県では、冬の寒さはことのほか厳しい。北部の山岳には、3メートル以上の雪が積もる。零下10℃はごく普通で、珍しいことではない。
  だが厳冬は、他方で息を呑むほど美しい風景をつくり出してくれる。その風景は、心に深く刻みつけられる。
  そういう風景を撮影するのは、意外と難しい。というのも、寒さでデジタルカメラのバッテリーがダウンしてしまうこともあるし、レンズが凍ったり雲ったりしてしまうこともしばしばだからだ。
  厳寒のなかでカメラを出し手袋を脱ぐためには、ある種の覚悟がいる場合もある。もちろん、うららかな春の野で残雪の山岳を遠望する楽しいときもある。
  ここでは、この数年間に冬から春の野山で撮影した雪山の光景を収録する。

 冬の北アルプス

  岩岳スキー場から八方尾根方面を展望。
  唐松岳は薄い雪雲に隠れている(2011年1月撮影)。

  雪晴れの空は、藍に澄んだ黒色が混じっていて、奥深さを感じさせる。そのまま宇宙までつながっているような天空だ。

  岩岳スキー場はネームバリューが低いけれども、その分おっとりしたマナーの良いスキーヤー、ボーダーがほとんどで、安心して滑れるところ。
  だが、プロ並みの技術を持つエクスパート向けのコースもいくつもあって、なかなかに手ごわい。

  2012年の真冬は(土日はことに)吹雪が多くて、スキー場などで山岳の撮影ができなかった。高山はだいたい厚き雪雲に覆われていて・・・。

  しかし、一瞬の晴れ間に覗くと、例年よりも積雪が多い山岳の姿はことのほか美しい。

  で、4月になってからようやく、北アルプスの峻嶺を撮影する機会に恵まれた。撮影場所は、小川村のアルプス展公園。晴れを待っていた人たちがたくさん、広場にやってきていた。

右から蓮華岳、烏帽子岳、三ツ岳

鹿島槍ケ岳

五竜岳

北アルプスパノラマ▼

左から杓子岳、白馬岳、小蓮華山

春の北アルプス

  春の安曇野を散策しながら、残雪のアルプスを眺めた(撮影は2011年5月はじめ)。
  
安曇野から(南東から北西の方向に向かって)眺める残雪の爺ケ岳、鹿島槍ケ岳、五竜岳。

  田には水が引かれ、田植えの準備が始まろうとしている。

  はるか彼方に穂高連峰がわずかに山頂部を見せている。
  アルプスあづみの公園(堀金・穂高)に向かって車を走らせていたときのこと。

  

  田園地帯では春の作業が始まっている。西に常念岳の秀峰が見える。

  アルプスあづみの公園から望む常念岳。5月はじめには、ソメイヨシノの花は散り、山桜と八重桜の盛りとなっていた。

  その日、公園の隣の圃場では八重桜が満開だった。

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