上松宿仲町と下町との境界を東西に通る広小路の東端、山際に小さな稲荷社があります。その背後を南北に往来する裏道は仲町からきて天狗山の裾を寺坂に向かっています。 ◆山裾の街道裏道の脇に置かれた稲荷社◆ |
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天狗山の裾を南北に通る宿場の裏道の脇に稲荷社が祀られている |
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▲上松町消防団の建物の裏手に階段参道と赤い鳥居が見える ▲街裏に迫る簗裾斜面をのぼる参道階段 ▲山裾の裏道から稲荷社の社殿と鳥居を眺める ▲山裾を仲町方面に向かう遊歩道。正面奥は愛宕山。 ▲家並みの裏手の山裾を南(寺坂下)に向かう遊歩道 |
度の宿場でも街道沿いの家並みの背後には原則として、裏道(脇道)があります。それは、参覲旅の藩侯が宿場に休泊した場合、藩侯に随行する家臣が警戒監視態勢を敷くため、住民たちは私用や農耕のために表通りである街道を通行できなくなるから必要なのです。この裏道は、仲町の北端から始まって寺坂の下に出ます。
案の定、広小路の橋の山裾にこの稲荷社を見つけました。一間流造の端正な社殿です。さらに、一里塚跡の奥の納屋裾に津島社を見つけました。
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