塩野神社境内を流れる沢
鎮守の杜をめぐる山腹一帯には、広大なカラマツ林が広がっています。沢は、そのカラマツ林からやって来ます。
これからめぐる遊歩道は、中世に鎌倉街道あるいは鎌倉道と呼ばれ、塩田北条家をはじめ塩田平の武士たちが幕府が置かれた鎌倉に馳せ参じるために設けられた公道でした。 |
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塩 野 池
水鳥たちは1月前(3月)に北に向けて飛び立ちました。
池の水面は山麓の集落を映しています。
今頃は、雪解け水を集めて、池の水が豊富な時季といえます。まもなく、この水を利用して田植えが始まります。
秋には池の水は少なくなります。浅い水深が水鳥にはありがたいようです。
そして、雪解け水を待つのです。 |
冬には池にカモなどの渡り鳥がいました |
花を映して・・・ 塩野池の脇の遊歩道は、桜並木の下を歩きます。
池の水面は桜並木を映しています。カラマツの若葉も輝くような緑で、これまた池に影を落としています。
画面の左手には、「塩田の館」があります。おやきやそばが名物です。 |
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龍光院の参道の細道
4月末、山門をくぐると、枝垂れ桜と山桜の花が真っ盛りでした。ソメイヨシノの花は盛りを過ぎて散り始めていました。
右手には鬱蒼とした杉林。左手には山腹のカラマツ林。周囲の風景を楽しみながら、ゆっくりとこの小径を上りましょう。 |
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塩田城跡の下の遊歩道
遊歩道の脇に石燈籠の一部のようなものがあります。土台と頂部だけが残されています。昔は石燈籠が列に並んでいたのでしょうか。
塩田城跡なので、いかにも「兵の夢」の跡という感じですね。
初夏には一群のアジサイが咲き続けます。 |
塩田城は中世の城でしたから、山腹の斜面を利用した土塁と小ぶりな矢倉、小屋だけの砦でした。 |
急斜面を横切る遊歩道
この遊歩道では、急な斜面を横切る場所にはコンクリート支柱のガードロープが設けられています。けれども、道自体がが急な登り下りになる斜面はありません。
中禅寺から前山寺までの山麓めぐりのコースは、せいぜい1キロメートル余りしかありません。なので、山歩きの気分を味わいながら、運動不足の人でもあまり負担にならないほどの散策となるでしょう。 |
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前山寺の参道 本堂・石段の側から参道を見下ろすと、こう見えます【写真右の上】。山裾から緩やかに上る石畳の参道です。
翌週には桜が満開になりました。並木の列に桜が混じっているのです。
これは、反対方向から見た光景です【写真右の下】。
参道は小洒落た並木路なのです。
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参道の大ケヤキ
若葉の頃、6月半ばの光景。根元には「樹齢が700年くらい」という説明の標札が立っています。幹周りは根元で8メートルくらいになるでしょうか。
参道の主というか、重鎮です。参道を通る人は、必ず立ち止まって眺めます。
幹に抱きつく子どもたちもいます。 |
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大ケヤキを見上げる これは4月末に来た時の光景。
思わず見上げてしまいました。神が宿るような巨木です。いつまでも、この参道に立っていてほしいものです。
真夏には大きな木陰をつくります。そして、鳥たちのさえずりが空から降ってくるのです。 |
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参道横の広場
前山寺の参道の横の広場は草原(芝生)になっています。この日、枝垂れ桜が満開になっていました(4月末)。
花がみごとに密集していて、木の下には木陰ができています。 |
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前山寺の三重塔
前山寺は山腹にあります。だから、三重塔は林に取り囲まれているのです。塔の手前は境内の樹木(藤など)、背後は山林。
やはり、日本の仏舎利塔は樹林のなかにあるのが似つかわしいですね。 |
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そびえる三重塔 石段を登り冠木門をくぐると、さらに石段の上に塔が見えてきます。
塔の西面が「正面」のようです。寺院伽藍の向きは通常だいたい東または南ということなので、この塔の向きは珍しいもののひとつ。塔は「西方浄土」を仰ぐ形になっているということでしょうか。
それとも、釈迦が入寂した地を仰いでいるのでしょうか。
まもなく木の葉が繁るので、塔の姿が隠れてしまうでしょう。 |
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