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長野県上田市国分

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境内を眺めて回る  

  信濃国分寺の境内には、三重塔のほかにも見どころがたくさんある。建物も植物も…。
  境内の庭園や植栽はいつでも端正に整えられている。近隣住民や檀徒会の人びとの日々の努力の成果だ。
  そういう努力によって、国分寺は守られている。

大提灯

▲本堂につるされた大提灯▲
  大提灯は檀徒会の寄進だという。このほか、正面と横の大扉も檀徒会の寄進によって修復されたという。景観や文化財は、近隣住民の地道な努力によって守られているのだ。
  この奥の須弥壇厨子しゅみだんずしのなかに薬師如来本尊が置かれている。

■近隣住民が保つ景観と環境■

  信濃国分寺を早朝に訪れてみると、近隣住民や檀徒会メンバーが活躍していることがわかります。
  檀徒会や近隣の住民グループが、清掃や手入れをしています。

  つねに端正に整備されている境内の庭園や植栽草花、駐車場、石畳や池などは、すべてをそういう人びとがヴォランティアで手入れしているのです。
  そういう人びとが、信濃国分寺の美しい景観を保っているのです
  地元の文化や文化財に対する愛情と誇りが、日々の地道な努力を支えているのです。本来、文化財はそういう形で保護されるべきなのかもしれませんね。

端正な境内庭園

いつでも境内はほどよく整備されいる

祭神の石祠

境内には祭神やお稲荷様の祠もある

■境内の見ものはいろいろ■

  まず有名な三重塔の前には、改修のときに取りだされた塔の心柱の一部が展示されています。
  こいう立派な木材は、今でも手に入るのでしょうか。

  三重塔の手前には高野槇コウヤマキの大木があって、塔と高さを競っているように見えます。
  高野槇はご神木で、注連縄しめなわが巻かれています【写真下】。

  このように、境内は昔ながらの「神仏融合」の空間になっているのです。ほかにも、古くからの祭神を祀る祠とか稲荷様もあります。
  信州には、明治期のばかげた「神仏分離」や「廃仏毀釈」の騒動を免れた神社や寺院がいくつもあります。

◆池や水辺◆

  周囲を高い山岳に取り巻かれている上田平は、水が豊富です。この境内にも水路や池が多く、裏手には有名な蓮池があります。
  地蔵堂と三重塔のあいだにも、小ぶりな池があります。池の畔りに立って、地蔵堂や三重塔が映る水面を眺めるのもいいでしょう。

  さて、本堂の裏手(北側)には蓮池があって、夏になると蓮の花が一面に咲き乱れます。7月には「蓮の花フェスタ」も開催され、多数の人びとがやって来ます。
  蓮池の周りは農地で、畑や水田が広がっています。

  蓮池には木製の桟道が渡してあり、境内の裏手や東脇を抜ける小径は、ちょっとした散歩コースになるようです【写真下2点】。


  このほか、境内には堂宇風の休憩所とテーブル・ベンチがあります。その手前には藤棚があって、ゆっくり寛ぐことができそうです【写真下】。

古い心柱

塔の前に展示された古い心柱

鐘楼

鐘楼は境内東側の中ほどにある

観音堂と手水場

観音堂の前には水場がある

地蔵堂横の池

地蔵堂と三重塔とのあいだには池がある

本堂裏手の池

境内の北端にある蓮池。夏には花が咲き乱れる

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