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長野県塩尻市奈良井
 
奈良井の街並み 細目次
奈良井宿の東端
奈良井の街筋
街のつくり
奈良井駅から歩く
街並み景観の保存活動
 
 
奈良井の街並みを歩く  
峠からの眺望

鳥居峠から見下ろす奈良井の街筋。鉄道の右手には奈良井川が流れる

■街のつくり■

  藪原から峠を越えて鎮神社しずめじんじゃまで来ると、石灯籠の傍らから、ゆったり下る道に沿った街並みを一望できる。
  街は、京に近い(標高が高い)方から順に「上町」「中町」「下町」と大きく3つに区分される。
【⇒街筋の絵地図を見る】

  街道に沿った方向を「縦」と見ると、町の横幅(横の広がり)の境界を画しているのは、北西側では尾根筋の山裾で、南東側ではJRの鉄路である。
  街は奈良井川に沿って細長く伸びる形になっている。上空から見ると、緩やかに曲がったキュウリを横から眺めたような姿になるだろう。

  その街筋のいたるところで、西側の山並みから流れ出た水流が道を横切っている。
  鳥居峠側の山々のあちらこちらから湧き出た水は、幾筋もの小さな沢をなして町を横切り、奈良井川に注いでいる。
  街筋のなかで湧き出す水もある。街筋にはいくつもの水場があり、水路が縦横に走っている。
  こうして、豊かな水の流れが街並み景観の不可欠の構成要素になっている。

  奈良井川に流れ下る小さな水流や沢と並行するかのように、街筋を横断する小路がたくさんある。
  幅員が2メートル近くもある路地から、たった1人が通り抜けることができるだけの狭い小路まで、さまざまだ。

  今では、街筋と奈良井川のあいだにJRの線路が走っている。鉄道の脇につくられた道路が、いわば奈良井宿の街筋の南東側の境界となっている。街道を横切る小路も、線路脇の道路が終点だ。
  線路は、土石や砂礫を積み上げてつくった土台に支えられている。河岸段丘の縁に造られたこの土台は、あるいは町を川の氾濫から守る堤防の役割を果たしているのかもしれない。

  街筋を横切る小路は、この線路沿いの道路を南東の端として北西側の山裾に向かって通り抜けるようになっている。街道の片側だけの小路も多い。多くの小路は、街道筋を横切ったのち、町家の列の脇を抜けて、尾根の麓で途絶える。
  広めの小路は、山裾にある神社や寺院の門や境内まで続いて折れ、あるいは消える。

  主だった寺院や神社は、ほとんどが北西側の稜線の麓にある。高台に宗教施設が配置されているわけだ。
  昔から神社や寺院は、人びとの信仰のよりどころであり、川の氾濫など自然災害のさいに住民たちが集まる避難場所だった。寺社が人々のよりどころとして山の麓の高台にあるのは、いかにもふさわしい。

石灯籠
鎮神社の石灯籠の脇から宿を眺める
線路わきの水路
街筋の端を流れる水路と鉄道
水場
奈良井宿にはいくつも水場がある
木曾路では水が豊富だ
広場の水路
ふれあい広場を流れる水路
小路
街筋を横切る小路路地を探索するのも楽しい
右に曲がる線路
トンネルから抜けた線路は町の南東の端を通る
 
木曾路を学び体験する

鳥居峠トレッキング

  • 昔の中山道木曾路の面影を訪ねる峠道のトレッキング
  • 奈良井から藪原までを歩いてみませんか

奈良井の街並み絵地図

  • 奈良井宿の街筋全体を図解した絵地図です。
  • 街並み探索、街めぐりに役立ちます。

中山道の絵地図

  • 江戸時代に幕府が定めた主な街道と中山道の絵地図です。

中山道全宿駅の絵地図

  • 中山道木曾路のすべての宿駅の絵地図です。
  • 木曾路の近隣の名所・観光施設のガイドになります。

木曾路の絵地図

  • 贄川から馬籠までの木曾路のすべての宿駅を表示します。
  • 木曾路一帯の名所や観光施設を案内する絵地図です。

奈良井の町家造りの解説

  • 町家造りのデザインやつくりの解説です。
  • 街歩きと景観めぐりがもっと楽しくなります。
 
のんびり写真館

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木曾路・奈良井の心に残る風景写真を特集

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