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長野県塩尻市贄川〜
岐阜県中津川市馬籠
 
木曽路の歴史 細目次
中山道と木曾路
木曾路の歴史
木曽路の歴史探訪
@宿駅制度
A問屋場と人馬会所
B軍政上の制度としての宿駅
 
 
木曾路の歴史と地理

  木曾路の歴史は、はるか古代までさかのぼる。室町時代の末までには、やがて木曾路の宿駅となる主な集落が出現していたという。その後、徳川幕府のもとで主要街道として中山道が整備されると、木曾路はその要衝となった。

▼江戸時代の主要街道(信濃を中心に)

■中山道と木曽路■

  中山道は、京から近江(滋賀県)美濃(岐阜県)を経て信濃(長野県)、上野(こうづけ:群馬県)、武蔵(埼玉県)を通って江戸にいたる内陸の街道だ。
  街道の中央部を占める信濃では北国街道と連絡し、北陸・越後など日本海方面と江戸とを結び、また、甲州街道とも連絡して、甲斐を通って江戸に行き着いた。

  こうして中山道は軍事的にも経済的にも要衝をなしていた。中山道は最重要の交通路の1つになっていった。
  1602年には、徳川幕府は江戸と京を結ぶ主要街道の1つとして中山道の宿駅制度を定めた。

  中山道は、ターミナルの日本橋と草津を入れて69次で、その間の宿駅の数は67。太平洋岸に沿って江戸と京を結ぶ東海道とは、近江の草津(滋賀県の琵琶湖の近く)で合流する。

◆信濃では山中の道◆

  さて、中山道は安中から碓氷峠を越えて軽井沢で信州に入る。そのあとの主な宿駅は、追分、小田井、望月、和田、下諏訪と続く。塩尻を過ぎると、贄川で木曾路となる。

  木曽路は険しい山岳に囲まれた峡谷を行く道である。
 中山道の塩尻を出て奈良井川を遡上する道は、まもなく両側に急峻な稜線が迫る深い谷筋に入る。
  贄川の宿から馬籠までが(狭義の)木曽街道(木曽路)である。宿駅は、贄川、奈良井、藪原、宮越、福島、上松、須原、野尻、三留野、妻籠、馬籠の11宿だ。

 
馬籠峠の道
晩秋の馬籠峠:中山道は内陸の道。
峠を越えると、長い谷間の道が続く。

海野宿を通る北国街道。この街道にも、昔日の
面影を残す穏やかで美しい街並みがある。

豊かな佐久平の風景。中山道は
佐久平を通り和田峠へ向かう。

峠や山中を行く道はこんなもの

平沢郷の街道
  ▲現在の木曾街道の平沢
  贄川と奈良井とのあいだにある街で、往時は奈良井の在郷で木曾漆器の生産で栄えた。木工・漆器製造では今でも盛んで、非常に高い技術・技巧を備えている。


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