■植栽・花鉢も個性的■

  街の人びとは、家の前、通り沿いにそれぞれプランタや鉢を置き露地を設けて、そこにさまざまな草花や樹木を植えている。
  出入り口や軒下、通り沿いの邪魔にならない小さな空間に、さまざまな植栽を配し、さまざまな緑色と鮮やかな草木や花の色が並んでいる。

  家ごと、店ごとに通り沿いに並べられた樹木や草花を眺めて歩くのも、奈良井の街歩きの楽しみの１つだ。
  ここでは、こうした植物が街並み景観をつくる大事な要素で、店舗や生業を装飾・演出する効果的なディスプレイになっている。それらは、店の個性、独自の雰囲気をかもし出すアートになっているのだのだ。

丹精した盆栽（カエデ）

■屋号・看板も個性的■

  通り沿いにそれぞれの店の屋号・看板を見て歩くのも面白い。街並みの雰囲気に合わせて、それぞれに独自性や個性を表現している。
  看板や商品やサービス・メニューの表示は、建物の形や戸扉の形、商品の展示法、植栽・花鉢などと絶妙に調和して、それぞれに独特の雰囲気、店の個性を演出している。