温泉街は湯川の谷筋で南北に分けられています。
常楽寺や安楽寺がある街の北西側の山麓斜面から下っていくと、湯川に架かる橋を越え、ふたたび斜面を上り北向観音に向かうことになります。
向かい合う山裾に挟まれた大きな「谷の底」が湯川なのです。
さて黒門から湯川の谷に下りて、橋を渡った途端、北向観音門前の商店街になります。だが、商店街に入らずに、参道を右に折れて谷に沿って歩きましょう。
湯川の右岸(南側)は、左岸よりも一段低い段丘に河畔の小径がつくられています。
この石畳の小径には、甘味処があるので、ここでアイスクリームや餡蜜、お汁粉を楽しんでもいいでしょう。
◆大師湯◆
小径を西にさかのぼると、すぐに目の前に大師湯が見えてきます。
大師湯は、橋の袂にあります。浴場では、タオルなどの入浴用具を借りることもできます。
大師湯を出たら、橋を渡って温泉街のメインストリートを西に上ってみましょう。
この道は100メートルほども行かないうちに右折し、街並みは途切れます【写真下】。道はやがて夫神山一帯の森林公園にいたります。
この道の左右には狭い小路が何本も連絡しています。山が迫っているので、急な坂の多い地形です。小径は階段と言ったほうがいいかもしれません。
◆石 湯◆
まもなく石湯が見えてきます。
石湯と道を挟んで反対側には駐車場があります。車で来た人は、ここに車を停めておくことができます。
このあたりには、街筋まで山の斜面が迫っている地形を生かして、和風の美を追求した旅館の庭園や建物がたくさんあります。風呂上りに、そんな景観を眺めるのも洒落ています。
◆山麓めぐり◆
大師湯の横の橋を渡って斜面を上ると、和風の庭園と建物が粋な旅館の前に出ます。
そこを通る小径は、まるで旅館の庭先の一角のように見えます。ところが、そこを抜けて北向観音の境内に入ることができます。
観音様の境内をゆっくり散策しながら、境内を南に横切って街筋に下りていってもいいでしょう。
あるいは、石段を下りて境内を出て谷沿いに歩いてもいいでしょう。
境内の東側は石垣になっています。その下は大きな駐車場です。
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