観音様の石段を下って、石垣の下の小路を抜けると、ふたたび湯川の谷筋が見る場所に出ます。
すると突然、山里の渓流らしい光景に出合います。川は草原や樹林のあいだを抜けて流れています。
そのまま歩き続けると、境内(石垣)の下の駐車場に出ます。駐車場の脇には、茅葺の水車小屋があります。
水車小屋の上の道路は、野倉の夫婦道祖神や森林公園へと向かう道で、山歩きトレッキングのコースにも連絡しています。
この道路の両側には桜並木が続いていて、春には、じつに素晴らしい花見の場所になります。
この道を東に100メートルほど上ると、左手に大湯方面に向かって下る道に出会います。その道は、尾根筋から谷間に下る道です。
◆大湯(葵の湯)◆
大湯は別名「葵の湯」と呼ばれています。その昔、木曾義仲が愛妾の葵御前のために一緒に湯治に来たという言い伝えがあるからです。
浴場の建物は立派で、入母屋屋根に唐破風が重合して、小ぶりの城のように見えます。
古い由来の浴場で、観光客がやって来ると、入浴する前に玄関わきの湯の歴史や由来の説明書きを読む場合が多いとか。
浴場の左脇の小路を行くと、大湯薬師堂にいたります。湯あがりに薬師堂を訪ねてみるのも楽しいでしょう。
◆ななくりの足湯◆
大湯を出て観音様の下の駐車場まで戻り、その北側の道を歩いて橋を渡ります。上り道をちょっぴり歩くと、「ななくりの足湯」と「お湯かけ地蔵」がある広場があります。
広場からは、北向観音とその下を流れる湯川が見えます。街歩きで疲れたら、足湯で足に疲れを癒しましょう。
◆愛染の湯◆
さて、メインストリートに出て北東に800メートルほど下っていくと、別所温泉駅の反対側、右手(南側)に愛染の湯があります。大きな観光施設で、物産販売所などもあります。
▲別所温泉駅
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