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長野県上田市武石余里
 
  上田市武石(旧武石村)に花桃が咲く頃。2019年の4月下旬に再訪しました。花の咲く具合は毎年違っています。というわけで、花桃の里の続報をお届けします。

  写真:余里川の谷間の花桃の並木。雲に隠れた背景は蓼科高原。

 
花桃の里 続報

  2019年の春は、開花時期が例年並みに戻りました。
  ところが、花桃の寿命はせいぜい20年もないようで、昨年の春から夏の過剰な温かさで、花桃の木はずい分痛めつけられてしまったようで、花芽をつけられなかった木が目立っています。
  おそらく、花咲かじいさんたちが、今後幼木への植え替えを進めることになるのでしょう。それでも、開花したばかりの時季でも、これだけ美しい風景です。やはり、都市部や郊外よりも、花桃は山里が一番似つかわしい。


▲2018年4月半ば。例年よりも2週間も早く満開を迎えた花桃を愛でる人びと。

▲2019年は4月下旬にようやく咲き始めた。

▲余里渓谷で一番奥の集落。山里の雰囲気が一段と深まる。

■「桃源郷」続報■


▲余里の西隣の小沢根の天満宮近辺

▲小沢根の花桃並木

  武石郷余里渓谷は、西に美ケ原高原、南に霧ケ峰高原と白樺高原、南東に蓼科高原、北に塩田平に囲まれた地理的配置となっています。谷間の少し北にある子檀嶺神社(木の宮)の境内からは、はるか東方に浅間山を望むこととができます。
  花桃の並木の中心部は、余里川の下流部にあって、長さおよそ1キロメートル余りの河畔土手に樹々が並ぶところです。尾根山麓の余里川の流れと水田地帯に挟まれた農道沿いです。
  花桃並木は、そこから1.5キロメートルほど余里川を遡って、余里峠の麓の集落まで続いています。


真っ白な花も迫力がある

▲東側に余里川の谷、西側に水田

  今回は武石郷余里を特集しましたが、上田市丸子から武石を経て長和町にいたる地域では、この15年間ほど、河畔や道路沿い、耕作されなくなった畑などに花桃を植える動きが続いてきました。
  そのため、この地域のいたるところに花桃の名所が生まれています。


左は余里川の谷

峡谷の反対側の畑に植えられた花桃

棚田と花桃並木

並木沿いの農道遊歩道

余里川上流部の集落

ここが最南端の花桃畑

耕作されなくなった段々畑に植えられた花桃
 
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