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徳川幕府は中山道や東海道などの街道を戦国時代の軍事制度（軍道）に準じて制度化しました。一方、徳川の平和のもとで街道と宿駅は商業や物流を担う経済制度となっていきますが、市場経済に対応できなくなっていきました。
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望月宿南端の断層崖と桝形
⇒この絵の解説記事
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中山道塩尻宿の往時の道筋と街並みの面影を探る旅です。古い町屋家屋や史跡、神社や寺院をめぐります。
そして、千国街道と三州街道の結節点としての古い塩尻宿にも想いを馳せます。
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たけくら武居酒店と小野家住宅
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塩尻宿の東端にある慈眼山永福寺は、駒形馬頭観音という本尊と室町時代の建築様式を保つ茅葺の馬頭観音堂で有名です。
境内には夥しい数の石仏がところ狭しと並んでいます。
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室町時代の様式を保っている妥当観音堂
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塩尻宿を出ると柿沢集落から上り坂が始まります。塩尻峠に向かう道です。山林のなかを昔日の面影を探して歩きます。
峠の頂部の手前に上条家の茶屋跡の遺構があります。
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庭園と古民家が美しい柿沢集落
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塩尻峠を越えると岡谷の中山道の旅になります。今井集落は宿駅ではありませんが、諏訪藩の番所があった要衝でした。
諏訪湖畔に降りていく街道沿いには歴史の痕跡が多く残されています。
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峠から見おろす諏訪湖畔
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東堀柴宮地区には、幕末から昭和前期までの農村集落の面影が大切に残されています。
豪農の屋敷と庭園・樹林が保存されていて、心癒される街道歩きを楽しむことができます。クルマでの通行には向いていません。
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庭園が並んで美しい景観をつくっている
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和田峠を越えてきた旅人の気分で、下ノ諏訪宿の中山道に沿った街並みをめぐり、往時の宿駅の面影をしのびます。
街歩きを楽しむための総合案内を見たいのなら、このページをご覧ください。
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旧中山道沿いの伏見屋邸
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山裾の谷間にある諏訪大社下社春宮を訪ね、幽玄な存在感の境内や社殿群を観察します。
春宮とは大きく異なった存在感の秋宮探訪の記事はこちらです。
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下社春宮の幣拝殿は独特の様式
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春宮を見おろす高台の上にあるのが禅刹寺雲寺です。古くから禅僧の修行場でした。
信濃源氏や武田家と結びつきがあった有力な寺院で、美しい境内の景観です。
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鬱蒼たる杉並木の下で苔むす参道
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下ノ諏訪宿を旅立ち、和田峠の高原の小径を経て和田宿をめざします。
国道と旧街道の両方をめぐり、道沿いの史跡や名所を探訪をめぐります。
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永代人馬施行所の茅葺家屋
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和田峠を下り切って、大出街道から和田宿をめざして歩きます。和田宿は難所の峠越えの準備拠点として繁栄しました。
山並みと田園に囲まれた和田宿とその近隣をめぐり歩きます。
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宿場の有力者、木問屋の町家古民家
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中山道で宿駅本陣が残っているのは稀です。幕府の行政装置ということで、明治維新で破却の標的になったからです。
村役場として利用されていた古民家を移設して和田宿本陣は役宅棟が復元されました。
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復元された本陣の役宅棟と薬医門
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狐坂を下って青原まで下和田を歩きます。
下和田は依田川の谷間にあって、助郷として和田宿と深く結びついた集落がありました。
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下和田中組の古民家
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和田峠を下って依田川の谷間を往く中山道は、長久保宿から笠取峠に向かう上り坂に差しかかります。
往時栄えた長久保宿の街歩きを楽しみます。
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長窪宿の本陣石合
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長久保宿の南隣の古い城下町、長窪古町を訪ね、落ち着いた佇まいの美しい街並みを楽しみます。
また山の尾根にある中世の古城の廃墟を探訪します。
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武家屋敷のような重厚な長屋門
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長久保宿から山道をのぼり笠取峠を越えます。
山中の旧街道遺構を探して今でも残る松並木の下を歩き、往古の景観を想像します。
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笠取峠の旧街道松並木
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高原の立科町に残る芦田宿の遺構を探索し、往時の宿場街の面影を追いかけます。
さらに近隣の古い城下町や城址、古刹を訪ねて回ります。
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旧芦田宿本陣土屋家の長屋門
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芦田宿と望月宿とのあいだにできた間の宿、茂田井の和風の街並みをめぐり楽しみます。
古い城下町のような美しい街並みは「和のテイスト」でまことに秀逸です。
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古い城下町のような茂田井の家並み
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古代に官牧が開かれた御牧原台地の南西の麓、鹿曲川の畔に位置する望月宿。
旧宿場町と古民家や桝形など中山道の往古の痕跡を探り、近隣の歴史と文化を訪ねます。
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背後の丘の上からの旧宿場街の眺め
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望月宿は昭和期に経済的に反映したために、往古の街の痕跡がなくなっています。
それでもわずかに出梁本棟造りの古民家が保存されていて、昔日の面影を想像する手がかりとなります。
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江戸時代の建築様式を保つ町家古民家
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鹿曲川の谷間の旧望月宿から長坂、瓜生坂をのぼり峠越えして百沢集落まで歩きます。近現代の道路工事で地形が造り変えられた峠の風景のなかから、往古の面影を残す景観を発掘します。
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瓜生峠の一里塚跡
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旧望月宿の東、御牧原南西端の峰にある望月城跡を訪ね、遺構を探索します。
さらに近隣の尾根にある城砦の遺構を探索し、この一帯の歴史に想いをめぐらせます。
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低湿地に取り巻かれた城跡の丘
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瓜生峠を越えて平坦地が間近になると、旧中山道は小さな集落に入ります。それが百沢集落です。
この集落には昭和前期からの家並みが残されていて、往時の街道脇の景観を想像する手がかりとなります。
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往時の面影を残す中山道脇の家並み
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- 江戸時代の街道制度はどういうものかを説明。
- 木曾路に即して街道と宿駅の仕組みを解説。
- 中山道に即して街道と宿駅の制度を説明。
- 幕藩体制と街道・宿駅とのかかわりを考える。
- 旧中山道塩尻宿の街歩きのポイントを案内。
- あなたも歩いてみませんか。
- 1616年以降、街道制度の要衝となった塩尻。
- 古い中仙道の経路と比較できます。
- 京と江戸を結ぶ中山道（木曾街道）の絵地図です。
- 東海道や日光街道、甲州街道、北国街道との連絡を図解。
- 和田峠めぐりするための絵地図。
- 峠の史跡や名所をガイド。
- 奈良井宿の町家造りの家屋の形や仕組みを図解。
- 家屋の「つくり＝デザイン」から往時の人びとの暮らしを読み解く。
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