拝殿の東側には大きな神楽殿があります。佐久郡の総社という地位からしても、祀られている神様の数の多さから見ても、ここではさまざまな機会に神楽舞の奉納があるのでしょう。
拝殿と神楽殿の奥にもいくつか社殿があります。西本社と中本社は身を寄せるように隣り合っていて、中ほどに御魂代石が置かれています。この2つの社殿から10メートルほども離れて東本社があります。
社殿の配置がこのようになったのは、なぜでしょうか。西と中の本社は兄弟なので同格として仲良く並べたのでしょうか。
▲奉納された酒樽
社務所は拝殿の西横にあるのですが、破風を構えたその入口は高台の下の建物の二階部分なのです。社務所は、高台の下に基礎をもつ高二階建ての複合的な和風建築物なのです。建物の規模としてはかなり大きく、大きな行事のさいに集会や催し物の会場となるのかもしれません。
社務所の南側の軒下には、佐久地方にある多くの酒造蔵元から奉納された樽酒が並んでいます。佐久地方は水が豊富で豊かな米どころですから、長い歴史をもつ酒造蔵元がこれだけの数あるということなのでしょう。
さて、古い伝統をもつ神社に共通のことなのですが、この神社もまた数多くの神様たちが祀られていて、にぎやかです。
神楽殿の東側には小さな天神社があって、その奥手にはこれまた小ぶりの東十二社があります。そして拝殿の西側には、同じ形の西十二社があるのです。東西の社殿は対称に配置されています。
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