佐久野沢地区の西に緩やかな丘陵斜面があります。前山と呼ばれる地区です。
野沢本町から水田地帯を南西に向かい、国道141号線を横切って道が丘陵斜面に行き着いたところに洞源山貞祥寺があります。
▲手前の丘陵斜面に寺がある。
上の写真の道路は蓼科スカイラインで、目の前の山林の直前で右折すると、蓼科に向かう高原の道に連絡します。蓼科高原に続く広大な丘陵の深い森林のなかに禅寺、貞祥寺があるのです。
▲寺の前にある洞源湖畔の桜並木
丘陵の裾には洞源湖という大きな池があり、その畔には公園があって、マレットゴルフ場や散策路が設置されています。
丘陵の裾沿いを走る途を渡ると、参道の石段。そこを右手に曲がると森のなかを緩やかに登る参道。
▲石段を登り右に曲がると参道
◆樹下を歩む参道◆
貞祥寺は欝蒼とした森林に囲まれています。樹林に取り巻かれた緩やかな坂を登って山門や本堂、禅堂などにいたります。樹間から射し込む木漏れ日を浴びながら歩く石段や苔の参道の風情には、独特の趣があります。
▲苔に覆われた庭園を行くと総門に
◆三重塔の印象◆
目指す三重塔は境内の南端、樹林の奥に位置しています。下層から上層までの屋根の逓減率は小さいので、塔の高さが強調されることもなく、小ぢんまりした印象です。
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