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長野県北佐久郡御代田町
 
 
 
真楽寺  

  古い歴史を誇る名刹、真楽寺は北佐久郡御代田町にあります。そこは、浅間山麓に広がる高原地帯です。
  北にはすぐ目の前に浅間山、東には軽井沢高原、南には遠く八ヶ岳を展望できる雄大な景観が広がっています。寺院の境内は深い森と一体化し、池や水路など豊かな水辺をともなっています。

重厚な三重塔

▲重厚さを印象づける三重塔▲
  右手前にあるのは「千年杉」と呼ばれる老巨木。

■高原の名刹■

  真楽寺は、御代田町の北西の端、浅間サンラインという高原道路沿いにあります。標高は1000メートル近くあります。
  浅間山の山腹斜面にあって、広大な寺域境内は森林や高原野菜畑、そして棚田に取り巻かれています。
  寺の創建は古く6世紀末で、浅間山の噴火を鎮めるためだったといわれています。

▲奥に見えるのが浅間山(左手前は黒斑山)

  県道80号から集落のなかを北に上る道をたどると、真楽寺の表参道にいたります。
  表参道は仁王門に続いています。仁王門は以前は茅葺き屋根でしたが、今では銅板葺きになっています。
  仁王門を入ると、杉の巨木からなる林が迎えてくれます。樹林は陽射しを遮っていて、参道は薄暗くなっています。

◆観音堂と三重塔◆

  参道は石段に続き、石段を登ると厄除観音道の正面に出ます。
  境内は山腹斜面にできた何段かの段丘からなっていて、観音堂は仁王門の1つ上の高台にあります。
  この高台には、ほかに三重塔、大本堂、書院、本坊札所などが置かれています。

  厄除観音堂の東側(右手)に三重塔があります。記録によると、塔は江戸期の慶長年間に焼失し、そのおよそ150年後(寛延年間)に再建されたといいます。

◆大きく見える塔◆

  江戸期の建築様式ということで、力強さと重厚感が印象的です。
  初層から第三層までの屋根庇の大きさの逓減率は小さく、庇に対して身舎が大きめで、それを縁・勾欄がさらに強調するような造りになっています。初層の身舎の幅が大きく造られていて、抜群の安定感。
  そういう造りのせいか、この三重塔はひときわ雄大に見えます。
  背の高い針葉樹の林に周囲を取り込まれて、塔は明るく開けた中空に向かって聳え立ってます。

茅葺き屋根の仁王門
現在の仁王門。屋根は銅板葺きとなっている
杉林の囲まれた石段を登ると観音堂

厄除観音堂
         

雄大な印象の三重塔

天に向かって聳え立つ

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