ここは浅間山麓の標高1000メートル前後の丘陵地帯です。右の写真風景で、カリフラワーやレタスなどの高原野菜畑の向こうに見えるのは、佐久平方面のスキー場がある山、平尾富士です。
さらに右手には八ヶ岳高原を展望できます。
観光地、軽井沢はここから車で30分ほどの距離にあります。
▲村内の不動明王塚
近隣の農村を散策してみました。真楽寺から南側に下って振り返ると、寺は山腹の森林のなかに隠れています。境内が森林の一角をなしているのです。
歩き回っていると、不動明王を祀った塚がありました。往古からの村人の暮らしぶりが想像できます。
◆境内は森の散策路◆
▲巨大な子育地蔵菩薩
駐車場からカラマツに囲まれた斜面の小径を下っていきましょう。
まもなく、巨大な子安地蔵が現れます。地蔵様の裾や足元には、幼子たちが取りついています。そして、周囲には桜の木が並んでいて、4月の下旬から末には美しい花回廊となります。
ソメイヨシノや枝垂れ桜、山桜、そして八重桜と絶え間なく次つぎに開花時期を迎えるのです。
しかも境内には大きな藤棚があって、山桜が散ってまもない初夏には、花房の幔幕におおわれます。花房のなかには、長さが50センチメートルを超えるものも珍しくありません。
真楽寺の境内は山腹の斜面に位置しています。そこを谷筋や尾根筋が縦断しています。土留めや地形保全のために、あちらこちらに多くの石垣が組まれています。
▲山腹斜面は石垣で縁どられている
麓側から寺院にいたる参道は何本かありますが、いずれも樹林帯を通り抜ける山登りの道です。杉並木と池端を通る道、桜並木を通る道、水田と藤棚に挟まれた道・・・。どれも石垣を横目に見ながら登る道です。
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