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江戸時代の文政の頃、梅松寺は、俳人の小林一茶のこの一帯での活動拠点となった。
南隣りには、六川天満宮がある。その昔、寺の住持上人が境内に勧請したという。
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■右上■ 梅松寺の本堂
■左■ 天満宮社殿 |
西永寺と小布施ミュージアム中島千波館とのあいだの小路を北に歩いていくと、東西に走る道に出会う。町役場や小布施駅と岩松院とを結ぶ通だ。
このあたりは、六川という地籍で、通り沿いにあるのが、真言宗の寺院、菅相山梅松寺だ。銀杏並木と竹林を目印にするといい。寺の横には、道路沿いに駐車場がある。
寺の創建は室町末期だという。
江戸期文政の頃(19世紀のはじめ)に、この寺の上人(住持)と俳人の小林一茶が親交を結び、この一帯での一茶の活動の拠点となったという。
一茶の活動で、小布施近辺では俳諧・句会が盛んになった。
道沿いには一茶の句碑がある。だいぶ古びていて、句の文字が読めない。
南隣りには、六川天満宮がある。
戦国時代の16世紀前葉に、寺の上人が天満宮の分神を勧請して、境内の一隅に鎮守社として建立したとか。
それもあって、往時、神社では草木市や子ども相撲などが催され、近郷から多数の人びとが集まったとか。
今では、天満宮は学問の神様として合格・学問成就を祈願する若者が絶えない。
現生利益の真言宗の寺らしく、一茶の俳諧とか天満宮勧請とか、近隣住民の文化や経済の活性化を支援してきたということか。
ところで、梅松寺本堂の裏手(西)にある竹林の手前、道路沿いには石の六地蔵が並んでいる。銀杏の黄葉が散る晩秋、お地蔵さんは冬に備えて、毛糸の帽子と赤い襟巻をしているように見えた。
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通り沿いに一茶の句碑(左上)と
一茶像の記念碑(右下)がある。
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梅松寺の本堂。奥(道側)には茶房がある。
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天満宮には、合格や学業成就を祈願する絵馬がたくさん寄せられる。この絵馬は、毎年1月半ば、皇大神社の祭礼の日に、祈願祭で奉納されるという。 |
銀杏と竹林を目印に歩いてくると、 辻の横に六地蔵様がある。 |
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