中町南交差点から東に進む通りが大日通りだ。
通りの彼方に峰を連ねる雁田山が見える。ここから山の麓までは、1キロメートルあまりある。
さて、毎年10月下旬になると、大日通りで「六斎市」が行われる。町の総合文化祭といっしょになって、それはそれはたいそうな賑わいとなる。
そのときは人や出店・屋台で混雑するが、普段はいたってゆったりした大通りだ。
この通りの街路樹と住宅や店舗の庭園が重なっているので、目に心地よい眺めが続いている。
だが、人間の眼の色彩感や遠近感、奥行きや立体感は、機械とは質的に異なるので、カメラでは写しとれない。
この通りの南側には、町営の大きな駐車場が並んでいる。なかでも「森の駐車場」は里山風の樹林庭園があって、とてもすてきな散策・休憩場所だ。
■小路・庭園めぐりへの軸となる道■
道が広い割には、観光客向けの店舗が少ない。道の北側には、土蔵を改造したという小さなホテルとか小さなフランス風レストラン、あるいは焼き物工房、喫茶店などが点在する。町の総合体育館もある。
住宅街のなかを通る道路という感じがする。
ところがこの道は、街歩きや小路・庭園めぐりのコースがいくつも横切っていて、街歩きの軸というか扇の要のような位置にある。
たとえば、道の北側から「中町小路」が始まる。中町小路は《庭園めぐりコース》でもあるのだが、土蔵プチホテルの庭=オープンガーデンから行ける。
「現代中国美術館」や観音通り、そして「小布施ミュージアム中島千波館」などに導く小路もある。
大日通りの南側からは、「栗の小径」をつうじて、庭園めぐりや「鴻山記念館」、さらに「北斎館」、「栗日記ぎゃらりー」に行ける。
通り沿いに循環バスの停留所がある。「歩くのがどうも」という人でも、バスで雁田山麓の岩松院や浄光寺に行くことができる。
あるいは、森の駐車場から散策を始めて、田園と近接する住宅街風景を眺めるのもいい。街めぐりをしながら、北斎館に行くこともできる。
⇒街歩き絵地図参照
大日通りの東の端には、田園風景が広がる(写真下)。
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