|
雁田山の山懐に抱かれている岩松院。
石垣の上に本堂や鐘楼、座禅堂、庫裏が密集して、難攻不落の城砦のように見える。
梅松寺がある通りをそのまま東に進むと、雁田山の麓に出る。山麓に曹洞宗の梅洞山岩松院がある。
開創は、室町末期(15世紀後半)で、当時の雁田城主が開基したとか。
おそらく、地形から見て、創建の頃は山全体からなる砦=雁田城の縄張りのなかに寺があったのではなかろうか。
本堂の大間天井絵、鳳凰図が葛飾北斎の作として有名だ。高井鴻山の書「無」もある。
ほかにも、俳人小林一茶が、この寺の池をめぐる蛙合戦を素材に詠んだ句の碑もある。
寺にのぼる参道脇には、桜並木がある。参道の中ほどに仁王門がある。
仁王門の奥の高台には、鐘楼や本堂、庫裏などがあり、墓地の上には福島正則の霊廟がある。
境内の庭園や墓地は、背景の山林と溶け合い一体になっている。
岩松院の背後、北東の尾根筋(支峰)には、雁田城の遺構がある。その山城の麓の砦跡に岩松院があるともいえる。
石垣のうえに本殿や座禅堂、庫裏、鐘楼など、広壮な建物が集まる境内。南北両端を張り出した尾根が取り巻く。
「せせらぎ縁道」から見上げると、まるで城郭を眺めているような錯覚を覚える。
仁王門の前には、土産品売り場と休憩所がいっしょになった味の文化茶屋がある(写真下)。ほかに町民ギャラリーもある。
|
仁王門。入母屋の四柱門で、左右 1対の金剛力士像が置かれている。
|
本堂の北側の庭園は、そのまま
続く山腹に溶け込んでいる。
|
大きな堂宇と境内の様子 |
墓苑の上には、福島正則の霊廟がある。 |
|
|
- 町への交通アクセスがわかる絵地図です。
- 街全体の地理を知るためにも役立ちます。
- 小布施の古い由来の寺院や神社の場所をご案内。
- 街歩きのガイドになります。
|
木曾路・奈良井宿を特集
- 木曽路、奈良井の歴史散歩
- 街並み景観見て歩き
- フォトギャラリー など
|
|