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玄照寺は雄大な寺院だ。市街地から離れているが、ぜひ散策コースに入れてほしい。
参道途中にある六地蔵道の側壁には、地区の文化行事のポスターが貼ってある。現代の文化と寺の伝統とが融合しているのが、玄照寺の個性ではなかろうか。
曹洞宗の陽光山玄照寺は街の西、ハイウェイオアシスからほど近い大島地籍の集落のなかにある。周囲を栗の林や杉並木が取り囲んでいる。
小布施には珍しく大きな寺で、これまで幾多の戦乱や災害、火災に見舞われたが、そのたびに再建されよみがえったという。
古くは、臨済宗の随光寺という寺院だった。だが、戦国時代の戦乱で衰微し、その後戦国末期に曹洞宗玄照寺として開創されたという。
当初は千曲川の畔の飯田地区にあったが、水害を避けるために現在の場所(大島)に移設したとか。
壮大な三門(山門)は、寛永年間(18世紀の終わり)に建立され、現在は町の文化財(町宝)になっている。
建立時の禅宗に特有の楼門様式で、一部に唐様(鎌倉・室町時代の禅宗寺院の建築様式)が採用されているという。
文政年間(19世紀前半)には、良寛と親交のあった儒者の亀田鵬齋(ほうさい)など文人墨客がたびたび来訪し、多くの書画を残したという。
毎年4月に開かれる「苗市」には、近隣の多数の人びとが参集する。苗市と並んで境内アート展が開催されるという。
そのほか、「坐禅会」「観音講」「梅花講」、さらには武道教室などを催して、禅宗の普及とともに住民の文化・スポーツ活動を支援している。
渡り廊には、昔の鬼瓦・装飾瓦が置かれている(写真下)。
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三門の手前にある観音堂
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寛政年間に建立された三門。 禅宗の楼門様式を取り入れた建築だという。
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大正時代に再建された本堂 |
大きな鐘楼。三門の横の造りもわかる。 |
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