中町南交差点から、もう少し歩いてみよう。
この交差点は、谷街道と谷脇街道とが出会うところで、今も昔も街の中心というべき場所だ。ここには「市神」がある。街の繁栄と安全を祈願する守護神で、何も刻まれていない自然石だ。
大通りの左手(東側)は、金融機関と高井鴻山記念館、そして栗菓子店、酒造会社がある。
金融機関の前の歩道には、これまた樹林風の街路樹があって、心地よい木陰をつくっている。
栗菓子店と酒造会社との境目の門をくぐると、中庭風の庭園とカフェテラスがあって、そこから高い煙突が見える。オープンガーデンなので、そのまま「北斎館」まで通り抜けができる。
さて、大道りの反対側にも商店街がある。
高度成長期に特徴的な店舗建築だが、1階部分は街の景観コンセプトに合わせている。やがて、少しずつ「和風」に造り変えていくのかもしれない。
というのも、近隣に改築中の家屋があるからだ。
■美術館・博物館がいっぱい■
酒造会社の敷地の南に東に向かう道がある。この道の左側は、蔵造りの家屋。その奥には杉やプラタナスの並木が続いて、まるでクロード・モネの風景画のようだ(写真下)。
道を挟んで土産品店が並ぶ。
この道を行くと、北斎館や「栗日記ぎゃらりー」、特産品の栗料理の食事処やみやげ品店などが並ぶ広場に出る。
さて、谷街道の西側には、昆虫のオブジェと諸国民芸品店、そして栗菓子の店が並ぶ。
その奥手には「日本のあかり博物館」がある。
すでに通り過ぎてしまったが、谷街道の脇には、このほか「ぎゃらりい蔵」「小さな栗の木ホール」とか「栗の木美術館」がある。美術館や博物館がたくさんあるのだ。
⇒街歩き絵地図参照
ところで、骨董店の北側には、築地塀に挟まれた狭い小径がある。奥には陣屋跡と石の祠がある。
そして、築地塀が終わると、街並みが途切れて、西に北信濃と越後にまたがる雄大な山岳風景を展望できる(写真下:冠雪した飯縄山)。
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