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松本の西方には北アルプス、東方には美ケ原高原、南方には塩嶺高原などが控えている。道路や駐車場など、少し開けた場所に立つと、これらの山並みを見ることができる。
▲住宅地の家並み越しに見える北アルプスの常念岳と横通岳
▲街の東方にそびえる袴越山 その奥には美ケ原高原
街並みに目を戻すと、明治時代の疑似洋風建築のすぐ横には、ガラス張りの超モダンな市立中央図書館が並んでいる。図書館の周辺には緑が豊かで、読書に疲れたら散策するのもいい。
▲図書館の駐車場脇の樹林
▼樹林の下は大間沢川の小渓谷
司祭館と中央図書館のすぐ西側には樹林帯があるが、それは大間沢川の渓谷を取り巻く段丘の縁をなしている。渓谷は深く、その昔、豪雨のあとで大間沢川が見せつけた浸食作用の名残りだ。
今ではこの川は、都市化にともなう治水・護岸工事によって住宅街を静かに流れる小さな沢になっている。
開智地区は大間沢川と女鳥羽川に挟まれた台地なので、地下には豊かな水脈(帯水層)があるらしい。旧馬場町には柳の井戸の跡がある【写真下】。
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