▲国道153号を跨ぐ大鳥居。南側からの眺め。
▲宮前を通る国道153号。右手が境内。
小野神社の草創にまつわる神話伝説が、建御名方命が諏訪に入る前の時期のものであることから、この神社は諏訪大社に先んじる由緒を誇っています。
そういう理由からか、諏訪明神系の神社の恒例祭事となっている6年おきの御柱祭(遷宮祭)は、小野(矢彦)神社では諏訪大社よりも1年前に催されることになっています。この神社の御柱祭が諏訪大社の御柱際の先触れをするというわけです。諏訪社系では別格のあつかいを受けているのです。
このことは、小野の住民の心に秘めたおごそかな誇りとなっているようです。
▲小野神社の御柱、二の柱
▲神楽殿
信州のほとんどの神社は鬱蒼たる鎮守の杜(樹林)に囲まれています。山岳や森林をご神体としているので、当たり前といえば当たり前なのですが。
さはさりながら、小野・矢彦神社は、社叢として、その周囲に太古からの現生の樹林を残している点で特筆すべきです。神社が森のなかにあるのです。
▲社叢の樹林に囲まれた小野神社拝殿
手前は泉水回遊庭園の上段の池
そのほかに境内の特徴といえば、屋根付きの立派な奉納相撲土俵と薬師殿と鐘楼があることです。薬師殿と鐘楼に関しては、明治よりも前の神仏習合の名残をとどめているということになるのでしょうか。
▲境内摂社:
左から天満社、胸肩社、子安社、稲荷社
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