▲小野下町から上町方面を眺める(明倫館裏の高台のお堂から)
南小野には、本棟造りの古民家がところどころに残っていて、旧街道宿場街の面影を見つけることができます。町屋古民家の多くは小野上町にあるのですが、下町かいわいにもいくつか残されています。
▲中央の道路は国道153号。右手の道が小野街道(小野下町交差点)
ところで、南小野の「上手」と「下手」の区別は何を基準にしているのでしょうか。三州街道(伊奈街道)の経路では、南側の方が三河に近く、したがって京洛に近いはずなのですが、「下町」となっています。。そういえば、塩尻宿でも「上」と「下」の命名が、ほかの中山道の宿場とは逆で、不思議に感じましたが。
それにしても、南小野の上町と下町との順づけは、小野宿が中山道から外れて三州街道だけの宿場になってからのものだと思います。というのは、牛首峠回りの古い中山道の道順では、下町の方が木曾路に近く、京洛に近いので、「上手」とされたはずですから。