茂田井集落からの小径からの眺め
▲この一角だけ古い土壁が保存されている
茂田井集落の南端に迫る尾根丘陵の麓に位置する無量寺の堂宇群は、中山道の石割坂や一里塚から眺めることができます。丘陵の北斜面にあって、茂田井の街を見おろす位置にある、田畑と山林に囲まれた街外れの古い寺院です。
北佐久地方から和田峠を越えて諏訪湖の北岸や松本方面に通じる交通の要衝にあった茂田井は、平安時代末期から鎌倉、室町、さらには戦国時代に勢力を争う武将や兵たちが往来し、干戈を交えた場所のひとつです。
そのため、創建以来、無量寺は何度か戦乱に巻き込まれ兵火を浴びて堂宇などを失ったようです。
無量寺はもともとは茂田井集落の中心部近くにあったそうですが、戦火を浴びて七堂伽藍を失ったため、元の場所からさらに南の現在地に移転再建されたとも伝えられています。
▲丘陵の中腹にある慈雲閣
▲丘の上から堂宇群を見おろす
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