長窪古町は依田川の河岸段丘上に形成された集落です。幹線旧道沿いの街並みの上の段丘にも小路に沿って家並みがあります。
この地区は、西蓮寺の上の段丘の上手(南側)ということで寺上と呼ばれているようです。下手に当たる寺の北側は寺下と呼ばれています。
▲古い造りを残した民家
▲人懐こい猫たちに迎えられた
段丘斜面の民家が密集していて、それぞれの敷地が生け垣で仕切られている風雅な街並みです。
道沿いの庭にいた老夫婦にこの街の様子を聞いていたところ、人懐こい飼い猫たちに歓迎してもらいました。古風な街には何やら猫が似合いそうです。
谷戸地形の緑豊かな街区に和風の家屋が密集している鎌倉の街並みを連想できるような雰囲気です。
小路に向いた家屋の妻面に幾重にも横木が重なっていたり、金属板で覆った茅葺屋根だったり、江戸時代からの建築様式を踏襲した古民家が並んでいます。
規模の大きな土壁の民家は養蚕に適したもので、それが多いのは、昭和30年代までこの辺りでは養蚕が盛んだったことを物語っています。
▲集落の小径が下の段丘まで続いている
▲段丘崖の坂道
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