▲錦繡に包まれた霊松寺の境内と堂宇:左手が本堂でその奥が庫裏
功徳林大洞山 霊松寺は、1404年に開山された曹洞宗の禅寺です。信濃では最古の禅寺として、総本山の總持寺から「信濃国初開の道場」という称号を授与されているのだとか。
ところが、霊松寺の開山よりもずっと以前、仁科郷を治めた藤原保昌の菩提を弔うために開基された天台宗の寺院、保昌院が藤原氏居館跡にあったそうです。15世紀はじめ、この地の領主となった仁科家が、實峰良秀禅師を招聘して平氏系の仁科盛遠を弔うため、霊松寺を開いたのだそうです。
▲山門は12脚の楼門:
1878年に廃寺となった松川村の観勝院から霊松寺に移設された
今回も、山深い場所なので、まず交通アクセスをご案内しましょう。
クルマでなら……国道147号で大町市街に入り、合同庁舎前から東進する道路で山田町の御嶽山国立神社近くまで来て、千国街道脇の駐車場を探して駐車。国立神社脇の遊歩道を(15分ほど)歩いて霊松寺に参詣します。
歩くのが難しい方は、クルマで県道394号の雪除け洞の中途から林道霊松寺山線で南に向かい、案内標示にしたがって霊松寺横の駐車場まで行くことができます。または、県道394号で静の桜公園近くの交差点で県道497号に入り南進、標示にしたがって霊松寺駐車場へ。
鉄道を利用する場合、JR大糸線で信濃大町降車、全部歩くと霊松時まで1時間(約4キロメートル)ですが、タクシーで御嶽山国立神社まで行って、遊歩道を歩くとよいでしょう。